究極!ごみを出さない暮らし「ゼロ・ウェイスト・ホーム」
モノを減らしていく中でタイトルに惹かれて購入した
「ゼロ・ウェイスト・ホーム」を先日読み終わりました。
直訳すると「ゴミゼロの家」ですよ。
どういうこと?
生ごみとかあるじゃない??
マキシマリストからゼロ・ウェイストへ
ゼロ・ウェイストってどういうこと?
「ごみを出さないってどういうこと?」
「どう考えても、生ごみとか出るよね?」
「食品のパッケージもあるし・・・」
いろいろな疑問が浮かびました。
今回読んだ本はこちら
元々、たくさんのものを持つマキシマリストだった著者。
お金もたくさん使って、
使い捨てのものも使って、
アメリカらしく(著者自身はフランス人だけど)
お部屋にあふれたものはガレージに置くといった
大量消費大量廃棄の生活でした。
小さなおうちに住むことになり
一大決心でモノを減らしていく中で
ミニマリストに目覚め、
さらに、プラスチックなどの使い捨ての文化自体に
疑問を持つようになったようです。
著者の家のごみは1年で1リットル?!
驚きのごみの量です。
我が家で使っているゴミ箱は45リットル入ります。
一般的な大き目のごみ袋というと45リットルのものが多いですよね。
それが1週間でいっぱいになります。
1年で1リットルという量の少なさは本当に驚異的!
究極のごみの少なさを実現するためには努力
ゴミを出さない工夫は地道な努力
とことんごみを出さないためにはまず、
パッケージのついたものを家に持ち込まない工夫が必要。
ポストに勝手に届くDMや、街で受け取ってしまいがちなサンプル品など。
とにかく「ごみは外からやってくる」
ということを肝に銘じ、ひたすら根を断つ努力をすることが大切。
あとは、量り売りのお店を見つけること。
現在私の家の周りではお酒の量り売りは知っているけれど、
それ以外の量り売りは知りません。
普通にスーパーでのお買い物をしていると
お肉は発泡スチロールの容器に入ってくるし、
卵も使い捨てのプラケースに入っています。
使い捨てではなく使いまわせるものを利用しているお店を見つけるという努力も必要になります。
リサイクルしてるから大丈夫は気休め
著者曰く、リサイクルも同等よりも悪い製品にする
ダウンサイクルというものが主流らしく
結局ゴミになってしまうということを認識しなくてはいけません。
本当に視野がでかすぎます!
リサイクルには
- アップサイクル(元より価値の高いものへ)
- リサイクル(同等品質のものへ)
- ダウンサイクル(元よりも質を落としたものへ)
とあるそうです。
ただ、同じプラスチック製品のリサイクルにしても
元の素材の成分によってはダウンサイクルにしかなりえない
ものもあるんだとか。
かくいう私も
「食品トレーはスーパーの回収ボックスに入れてるし」
でちょっとごみの削減に取り組めてる!
と思い込んでいましたが、
リサイクルボックスに入れた、「その先」のことは
まったく考えたことがありませんでした。
あまりに壮大すぎて参考にならない?!
お庭にコンポストを用意して、生ごみは自己処理するとか
DMを片っ端から来ないようにするとか、
量り売りのお店でしか買い物をしないとか。
ちょっと難しすぎて参考にならない!!
一瞬そんな気持ちがよぎりました。
ですが、すぐに生活に取り入れられる事柄もあります。
- エコバッグ
- 水筒
ビニール袋やペットボトルもプラスチック。
用を終えたらゴミ箱に行くだけ。
最近お気に入りのお洋服屋さんが
ショッパーを有料化しました。
スーパーだけでなくお洋服屋さんでも
こういう流れができてきているんですね。
エコバッグも出しやすいですし、
慣れると結構どこでも袋いらないですって言えます。
翻訳者 服部雄一郎さんのゼロウェイストチャレンジのサイト
そもそも日本でも挑戦可能なのだろうかと
調べてみたら翻訳者の方がチャレンジしていて、
その様子が載せられていました。
できることから少しずつ。
日本でもできるよ。
自治体も頑張っているところがあるんですね。
まとめ
- ミニマリストの利点を地球規模の視点に
- 自分のためにも、環境のためにも
- できることから少しずつ
ただ、モノを減らそうとするのもいいですが、
その先、これからのことを見渡せるようにしていくのも大切だと思いました。
大きな視点というのは
気を付けていないと忘れがちです。
環境問題は政府が頑張る問題ではなく
個人が小さくても、少しずつ取り組んでいく問題なのだと
気づかされる一冊でした。
読んでいただきありがとうございます。